君だけのサンタクロース
「「「ハッピーメリークリスマス!」」」
クラッカーの鳴る音、シャンパンの蓋が飛んでゆく音。
それを合図にクリスマス会は始まったばかりだ。
「エイジ痛いやろ!」
「あはは!りっくんおでこ赤くなってんでー!」
「ほんとだーっ!あははっ!」
エイジ君が飛ばしたシャンパンの蓋が見事にリキのおでこに命中。
(狙ったとしか想えないほどのナイスコントロール!)
「やって許せへんもーん」
「なにがやねん!?」
「ま、心春。リキ飽きたらすぐ俺んとこ来てや!」
エイジ君はあたしに向かってウインクをすると、そう笑った。