地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

陸の顔を見ると、心配そうな表情。


んーーーー…

いいやっもう言っちゃえ！

「土曜日の仕事中に、妖怪から締め上げられて…。」

「は…？」


「だから…妖怪の髪の毛に捕まって、締め上げられたの…。」


顔を反らしながら言う。



あー言っちゃった…絶対、『馬鹿じゃねーの』って言われそう。



だけど、返ってきた言葉は、予想外のものだった。


「マジかよ…大丈夫か？」

と、心配そうに言われ、顔を向けると


悲痛な表情をした陸がいた。