地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
な…なにが……?


ボーっと見ていると


また陸が、あたしの顔の横に手をつく。



っ…!!!!!

これが1番危ないわっ!!!


「…邪魔者も消えたし…な?」


なにがっ…“な?”だよっ!!


覆いかぶさる陸を、突き飛ばす。


ドンっ…!


「いってぇな…」


あたしの攻撃が功を成し、陸は背中をベッドにぶつける。


パッと下に降り、服を直す。


眼鏡を掴むと、一目散に入口を目指す。


「っおい!杏っ…!」


後ろから陸が、あたしを呼び止めるけど


今のあたしには、このエロ変態男から逃げることしか、頭になかった。
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