地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
その声に反応したのか、起きた。
「犬しゃないもん…人間たもん…ちゃんとした女の子たもん」
「はいはい…わかったから退こうな?」
言葉で促して、退かせようとするが…
どこに力があるのか、全く動かない。
「やだぁー陸しゃんとするのぉー♪」
「なにを?」
「キシュー♪」
言い終わると同時に唇が重なる。
…は?
チュッと軽くして離れた。
「キャハハハ…陸しゃんとキシュしたー。」
笑いながらいう杏。
コイツ…大丈夫か?
酒のせいでエロくなってねぇ?
「もっかいしちゃえ!」
すぐにまた重なる唇
今度は角度を変えて何度も繰り返す。
時々、杏から甘い声が漏れた。
唇を離すと、杏の顔は赤く染まり、息も上がっていた。