秘密の関係
橘は楽しそうに、はしゃいでブランコに座った。


「あのさ、」


もやもやする気持ちを抑えて切り出した。


「元旦の日初詣で行かない?」



「うん!行きたい!」



「廉とだけど。」



「え??」


廉の名前を出した瞬間、橘の顔が赤くなるのが暗闇の中でもはっきり分かった。


その瞬間、ズキっと痛む。
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