イジワル少年はあたしの彼氏


全然知らなかった……。


「お〜い!ねぼすけ水原さん。」


やっぱりむかつく!


「何ですか?」


私は自分の視線を下ろしながら、にっこりと答えた。

「書記の仕事は会計もだから。よろしく。」


どっさりと渡された資料。

「1学期は学園祭もあるから大変だけど、がんばれよ。」


えっ!ええ!

私は思わず自分の耳を疑った。


今、がんばれって……。


「じゃあな。」


アイツはさっさと歩いていってしまった。





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