今でもあなたを愛してる。
おでこのひんやりとした感覚で、目が覚めた。

「あら、気付いた?
あなた1時間くらい気を失っていたのよ。」
保健室の先生に言われた。


そういえば、私倒れたんだ。
やっと思い出した。

『すいません。』

「いいのよ。それより、すごい熱ね。
お母さんかお父さんに連絡して、迎えに来てもらった方がいいわ」

『大丈夫です』

「えっ、でも…」

『いえ、大丈夫です』

私の力強い目を見て、先生も何か感じ取ったのだろう。
「わかったわ。じゃあ、担任の先生の所に行ってから帰るのよ。
気をつけてね」

『はい、さようなら』


そう言って保健室を出た。
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