CHAT
「一番…だったよ」


ウソをついた。

初めて父さんにウソをついた。


「そうか、これからも頑張りなさい」

「…うん」


どうしよう…

これじゃ父さんにずっとウソをつかなければならい。

そんなの…

…嫌だ。


「…僕、勉強してくる」

「え?ケーキまだ残ってるわよ?」


僕は返事をせずに、自分の部屋に向かった。

勉強は深夜まで続いた。

メールが届いたことには気付かなかった。
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