気付けば溺愛
「二次会始まるまでには行くから、準備手伝えなくてごめんね」

「…何も聞いてなかったぞ」

少し戸惑い気味の拓真。

「う…ん。ちょっと人と会うんだ」

「人?」

「あ~うん。でも、そんな大したもんじゃないから」

ははは。と軽く笑って。
みんなはじっと私を見ている。

「お見合いは、大した事だと思うけど」

「っ…。芽依!内緒って言ってたのに」

「…お見合い?」

同期の瞳は好奇心の輝きできらきらして、私は恥ずかしくて。
きっと顔は赤いはず。
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