恋めぐり
イライラする。

私は何も悪くないのに!

「お前一人が我慢しさえすれば、何人もの人間が救われたと思っているんだ」

男の言葉に目の前が真っ赤になった。

「あんた一人の人生目茶苦茶にしても誰も困らないよね!」

護身用に置いていた木刀を取って、男の首に沿えた。

「警察はね、私に引け目と借りがあるから、あんたみたいな下っ端がどうなろうと、私は罪には問われない。あんたは不慮の事故で処分されるだけ」
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