SSマジック
幹事の和人がグラスを持つなり言った。
それに他の男の子がつっこみを入れた。

みんな仲がよさそうだ。

乾杯が終わると、男性陣から自己紹介をはじめた。

一人一人話をしているのを聞いていた愛が徐々に震えてくるのが分かった。

「あ、愛…?」

俯いたままの愛が少しずつ口を開いていった。

「愛です…。実はM男、いないんでしょう…?」

そう言うと、愛は和人を睨み付けた。

M男を紹介する約束だったのに、うそをつかれた。

「あたし帰る!」

「愛!待てよ!」


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