猫とうさぎとアリスと女王
しばらくしてタケはゆっくりと瞼を持ち上げ、すぐに体を起こした。
「やべ・・・。俺、寝てた?」
その反応に僕はつい笑ってしまった。
「いいよ。昨日は・・・ありがとう。苦しくて、死ぬかと思った。」
「電話受けて何かと思って来てみれば、過呼吸になってるから驚いた。」
「カコキュウ?」
タケはベッドから下り、煙草をくわえた。
「体が必要以上に呼吸を行うことでおこる一種の病気。
紙袋とか使って二酸化炭素を吸う方法が一番いいんだけど、お前の部屋何も無かったからさ。あんな方法・・・取ったけど。」
あんな方法って、人工呼吸のことだよね・・・。
僕は昨日のことを思い出した。
自然と体温が上がる・・・。
「何かあったのか?」
その言葉で、昨日の嫌なことを一気に思い出した。
母さんとのやりとり。
それから手を上げられたことも・・・。
「母さんに・・・殴られた。」
「は!?眞由美さんに!?お前、何かしたのか?」
タケはその言葉が信じられなかったらしく、煙草を落としそうになってた。
「母さん、昔からShina La Soleilの後継者は僕だって言い続けてきてた。
僕に後を継がせるって。それこそ耳に蛸ができるくらいに。
でも昨日、僕は画家になりたいって言ったんだ。
そうしたら・・・叩かれた。生まれて初めて・・・母さんに・・・。」
叩かれたことを思い出して、泣けてきた。
悲しかったんだ。
僕にとっては母さんは、やっぱり母さんでしかないから。
なんだかんだ言っても、親なんだ。
「やべ・・・。俺、寝てた?」
その反応に僕はつい笑ってしまった。
「いいよ。昨日は・・・ありがとう。苦しくて、死ぬかと思った。」
「電話受けて何かと思って来てみれば、過呼吸になってるから驚いた。」
「カコキュウ?」
タケはベッドから下り、煙草をくわえた。
「体が必要以上に呼吸を行うことでおこる一種の病気。
紙袋とか使って二酸化炭素を吸う方法が一番いいんだけど、お前の部屋何も無かったからさ。あんな方法・・・取ったけど。」
あんな方法って、人工呼吸のことだよね・・・。
僕は昨日のことを思い出した。
自然と体温が上がる・・・。
「何かあったのか?」
その言葉で、昨日の嫌なことを一気に思い出した。
母さんとのやりとり。
それから手を上げられたことも・・・。
「母さんに・・・殴られた。」
「は!?眞由美さんに!?お前、何かしたのか?」
タケはその言葉が信じられなかったらしく、煙草を落としそうになってた。
「母さん、昔からShina La Soleilの後継者は僕だって言い続けてきてた。
僕に後を継がせるって。それこそ耳に蛸ができるくらいに。
でも昨日、僕は画家になりたいって言ったんだ。
そうしたら・・・叩かれた。生まれて初めて・・・母さんに・・・。」
叩かれたことを思い出して、泣けてきた。
悲しかったんだ。
僕にとっては母さんは、やっぱり母さんでしかないから。
なんだかんだ言っても、親なんだ。