猫とうさぎとアリスと女王
 ベッドの中で目を覚ました。

どうやら意識を飛ばしてしまったらしい。
僕は布団の中に入っていて、タケはその隣で布団もかけずに眠っていた。

仕事で疲れていたはずなのに、僕の所に車飛ばしてきたんだろうな。
いつも忙しい筈なのにいつも僕と一緒にいてくれる。
ちゃんと食事とかしてるのかな?睡眠もきちんととれてるのかな?


ふと、天井を見つめる。

昨日の感触がまだ残ってる・・・。


タケの唇。



暖かくて、柔らかかった。




タケが過呼吸とか言っていたから、たぶん応急処置として僕にしたことなんだろうけど、僕は嬉しかった。



タケの唇が僕の唇に触れたこと。


事実上、キスをしたこと。




忘れることなんてできやしない・・・。






もう自分を制御するのが精一杯だ。


いつ壊れてしまうかわからない。





頭がおかしくなるくらい、好きだよ。





僕はタケの寝顔に、心の中で囁いた。
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