硝子玉
最終話 青空と太陽
青空、お前は全部知ってた。
父親のことも俺のことも
辛かったはずだ
耐えられなかったはずだ
気づいてやれなかった僕はどうすればいい?
「大丈夫?ばんそーこーあげる。」
「・・・ありがとう。」
女の子は絆創膏を膝に貼って立ち上がった。
「この硝子玉あげる。」
「ありがとう!」
「雨あがるよきっと。」
大好きだって叫びたい
愛してるって抱きしめたい
泣いてたらそばにいてあげたい
笑っていたら一緒に笑ってあげたい
だって、僕にとって青空が全てだから・・・