硝子玉


「青空!」

あのコンビニの前でしゃがみ込む青空を抱きしめた。



「来てくれた。」

「青空・・。」






大好きだから
愛してるから

そばにいて

すっとそばにいて



愛してるから



太陽・・・



「太陽、愛してる。」




空は晴れ渡っていた。

太陽は立ち上がって私の手を引っ張って言った。



「お前の言ってた通り晴れただろ?」



太陽。

ありがとね。

太陽。

生まれてきてくれてありガとね。

太陽。

支えてくれてありがとうね。




「うん!」


私は太陽と手を繋いだまま先輩達の待つ場所へ向かった。


これからはもう離さないから




ずっとそばにいて。



end

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