てるてる坊主の恋
■てるてる坊主と君の笑顔
「…」

どことなく漂う空気が重い。

まぁ、その原因は俯いて隆太の顔を見ないようにしている私にあるんだけど。


「なぁ…」

重苦しい雰囲気が漂う中、何かを決めたように隆太が力強い声を出した。

「うん?」

正直、今すぐこの場から逃げ出したい。
これ以上話していたら、泣いてしまいそう。

なのに…、

「誰の名前を書いた?」

「、っ」


貴方は私に追い打ちを掛けるのね。




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