白黒先生-二重人格彼氏-
授業の開始直前だからか、めずらしく女子も周りにいない。
「格好いいよねぇ…大和っち」
「や…大和っち!? 何そのアダ名」
あたしはぎょっとして唯を見た。
うっとりした表情で先生を見ている唯。
わお…こんな変な唯、初めて見たかも。
「もっと変なアダ名で呼んでる子いるのよ? 『神谷王子』とか『プリンス』とか」
「う…うっわぁ…」
なぜそんな良いイメージのニックネームしか付かないのか、本気で女子の皆さんに問いたい。
だって、本当のあいつはもっととんでもない奴で。
あたしはそれを知ってる。
「こんにちわーせんせー」
唯がいきなりワントーン高い声を出す。
何かと思えば、目の前には先生。