かなこの木
「こんな所に猫が通れるような隙間があったんだ。」


覗いても、草に隠れて先が見えない。



私はニンマリした。


昔から空想や幻想が好きなんだ。



「いいな、私が猫だったら……もしかしたら、こんな細い道の先には猫しか知らない世界があったりして(笑)」




空想の中は自由に世界が広がっていく。



こんな感覚が好きなんだ。





そして、あれよあれよという間に家についた。




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