かなこの木
うっすら目を開くとそこには、眩しい光に包まれていた。



目が光に慣れたくて、しかめっつらになりながら辺りをゆっくり見渡す。


目が慣れてくると、辺りの光景に膝が震えた。





「何…ここ…」





そこは薄い白色の煉瓦の道に、赤茶けた壁のまるで外国のような街並みだった。


細い路地の先には、柵があった。



街の全貌が見たくて柵まで歩いた。




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