一音入魂!
いいなー。
いいなー。
幼なじみポジション萌えるなー。
なんで元気が幼なじみなの?
神様の嫌がらせなの?
あんなヘタレいらないよ、まじで。
あいつの存在意義はパシリだからね。


「あのー、凛子さん。全部声に出てるんですが」


元気がおずおずと話し掛けてきた。
なんだこいつは。
明るめな茶髪といい、でかい目といい、犬みたいだな。
むしろ犬かもしれない、いや、これは犬だよな。
そうか……。
こいつ人間じゃなかったのか。
じゃあ、セーフだな。
だってペットポジションだもん。


「そこすらも声に出ちゃってるんですけど!!!!俺が幼なじみなことはそんなに恥ですか?ていうかいじめか?新種のいじめなのか?」


「まあまあ。そんなに怒らないでよ、ジョン。ジャーキーあげるから☆」


「誰がジョンだ!!!!ジャーキーは好きだけど!!!!」


まったくキャンキャンうるさい男だ。
たまたま持っていたジャーキーを口に詰めると静かになった。
多少顔が青い気がするが気のせいだろう。
だって犬だもん


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