りある
『ごめんっ;;遅くなったあ』


『おっそいよ~』
『早く帰ろ~』

みんなそれぞれ
言いたいことを言ってる

あたしはいいなあって
ずっと言ってた


『ごめんごめん
思ったより時間かかっちゃって』



ったく...

そんな事を思ってたあたしに
アユは耳打ちする


『槇村先輩と喋っちゃった!』


『ちょっ!!ずるっ!!』


アユは好きでもないくせに!!!

あたしなんて
ほとんど喋ったことないし...


『あのね!』

ふくみ笑いをしながら
喋るアユがうざくて

あたしは耳を塞いだ

『ちょっと~
ちゃんと聞いてよ!!』

誰が聞くか

『やだやだやだぁぁぁ!!
ききたくなぁぁぁい!!』


何回かくりかえす
あたしたち


『これサクちゃんにとって
良い話だったのになあ
聞く気ないならぃぃや;;』

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