図書室のラブレター



「どうして?」




気が付けば、
彼に声を掛けていた。



そして、
ちゃんと答えてくれた。




「あれは、
ほっとけない親友だから」




そして、
その中に消えてしまった。




彼は確かに
目で問いかけていた。




『あんたの親友は
どうすんの?』




そう言われた気がしていた。




私は何も
することが出来ない。



今もしたくない
絶交をしたばかりだ。




だから私は、ただ願う。




蓮実が無事に
戻りますようにって。


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