図書室のラブレター

Shout―叫ぶ―




蓮実は突き進んでいた。



砂が目に入って痛い。



何度も何度も
目をこすっては進んでいく。



どこに晴樹君が
いるのか分からない。




それでも
目を開いて進んでいく。



とりあえず、
この戦いを止めなくちゃ。




「やめて!」




周りの音が大きくて響かない。




「お願いだからやめて!」




何度も叫び続ける。



しかし争いは
増していくようだ。




「止まって下さい!!」




まだまだ止まりそうにない。


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