図書室のラブレター
「………」
「ん?
結依固まってるよ?」
結依の顔の前で
軽く手を振ってみる。
するとビクッと反応した。
「普通に考えたら怖いじゃん!!」
「そうかな?」
「ヤバイ
寒気してきたんだけど」
そして私のひざ掛けを勝手に
取り上げて肩から羽織った。
「…そうは思えないけど?」
「蓮実なんかあった?」
眉間にしわをよせている結依。
『いつでもなんでも
相談に乗るよ!!』って
はっきりと顔に書いてあった。
そんなにも不安なのかな?
私って危ないと思われてる?
「いや、
全然そういう事じゃないけど…」
「ふーん」
「っていうか、何が怖いの?
どこが怖いの?」