図書室のラブレター



そして、なぜかかわいいと口に
出してしまいそうになりました。



…出していたら
半殺しになっていたかも。



少しずつ知っていく彼の顔。


どんどん惹かれていくのが
よく分かるよ。



だからもっともっと
知りたいって思う。


それって変なことかなぁ?




「今日は何も
聞いてこないんだな」


「へ?
聞いてもいいの?」




突然言われた。


私っていつもそんなに
唐突な質問ばかりしてるんだ。



「いつものことだし。
今さらじゃん」


「あ、あのね。花井君の
本当の事を知りたい。」




私は彼のポロシャツを
軽く引っ張った。


そして土手に座るように促した。



そして二人並んで
その場にしゃがみ込んだ。



だってゆっくりと
喋りたかったから。


< 66 / 293 >

この作品をシェア

pagetop