図書室のラブレター
そして、なぜかかわいいと口に
出してしまいそうになりました。
…出していたら
半殺しになっていたかも。
少しずつ知っていく彼の顔。
どんどん惹かれていくのが
よく分かるよ。
だからもっともっと
知りたいって思う。
それって変なことかなぁ?
「今日は何も
聞いてこないんだな」
「へ?
聞いてもいいの?」
突然言われた。
私っていつもそんなに
唐突な質問ばかりしてるんだ。
「いつものことだし。
今さらじゃん」
「あ、あのね。花井君の
本当の事を知りたい。」
私は彼のポロシャツを
軽く引っ張った。
そして土手に座るように促した。
そして二人並んで
その場にしゃがみ込んだ。
だってゆっくりと
喋りたかったから。