図書室のラブレター



夜は全然眠れなかった。



一睡もできずに
目の下にクマが出来ていた。



前のときに
眠れなかったのとはまた違う。



こんなにも
切なくて不安な気持ち…。



分からない。




図書室で借りていた恋愛小説も
主人公はやっぱり迷っていた。



最初は全然共感できなかった
恋愛小説も今なら分かるよ。



『リアル』って
こんないも辛いんだね。


チクチクするんだね。




昨日、言われた後からずっと
親友と好きな人のことばかり。



それしか考えられない。




何もかも手を付けられないって
こういうことを言うのかな。


< 90 / 293 >

この作品をシェア

pagetop