図書室のラブレター



──はぁ




登校中に
大きな溜息が漏れる。



一歩一歩と学校に
近づいていくこの道のり。



一足が重たい。


鉛でも
ついているんじゃないだろうか。




──はぁ




花井君を応援するって
約束したのに……。



大丈夫だって
言っちゃったのに……。



思いっきり振られようって
覚悟を決めたのに……。



今さら
応援できないとは言えないよ。



じゃあ、
その恋愛を応援する? 



好きな人が
親友と上手くいくのを見てる?




自分の恋と好きな人の恋。



こんなにも
究極な選択は選べません。


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