信用ゲーム

戸田由利奈



「イヤァァァァァ」

「ひゃっ」

理科室のすぐ横の部屋、準備室で身を隠していると、

突然横の部屋から悲鳴が聞こえた。

「もう…やだぁ」

誰かが死んだのかと思うと

涙が出そうになる。

「とりあえず武器探そ…」

独り言を言い、暗闇の中を探す。

手探りで探していると、

ガチャッ

と何かが手に当たった。

手に当たったものを拾い上げると

そこには、銃があった。

「わっっ」

びっくりして銃を投げ出す。

そして銃を再び拾い上げた。

銃の中には弾が入っていた。

「これって本物…だよね…?」


ガラッ

ドアを開ける音がして、教室が明るくなった。


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