不可能恋愛☆小説家
「変なことって・・・なんだ?」

本当はわかっているくせに、このひなたという男は
本当に意地が悪い。


「さっきしたみたいなこと!」


「ふーん、忘れた・・・・」


「わ、忘れたって!」


わたしにとってはファーストキスだったのに・・・
ほんと、意地悪なんだから!

「とにかく入れって。遥の部屋は二階に用意してある。」

「そりゃ、どーも・・・。」


おそるおそる警戒しながら、家に入ると、ハーブのいい香りがした。

周りを見渡すと、きれいに花がきちんと活けてあったり、
植物の世話が行き届いていることは読み取れた。


(・・・案外、外見とは違って内面は繊細なのかな)


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