不可能恋愛☆小説家
「じゃあ…!」

一向に終わらない小説の直しのゴールが見えた気がして期待の声をあげた。


わたしの歓喜の声を無視するように富田さんは続ける。


「第一作目と第二作目は飛ぶように売れた、だけどそろそろ同じものばかりじゃ通用しない。それは君だってわかるだろう?」


表川遥(おもてがわ・はるか)、恋愛小説家としてデビューして早1年。


デビュー当時は高校生だったこともあって、作品も順調に伸びて、華々しいデビューをした。


物語を書くのは大好き。

だけど今わたしはスランプの最中。

だって、恋愛といえば友達の恋バナか、手をつなぐか繋がないかの一度きりのデートしか経験がないんだもの!
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