聖花学園~花よ咲き誇れ~
 美人さんはそこで止め、自分の鞄からデジカメを取り出した。

「や、やだ……」
 何をされるかはっきり分かったわたしは、泣きそうな声で訴える。

 でも彼女達はまったく聞いてくれない。


 ピピッ


 デジカメの撮影音がやけに大きく聞こえる。

 わたしは目に涙を溜めて、耐えるように顔を逸らした。


 何度目かの撮影音の後、美人さんが話し出した。


「これをネット上にバラされたくなかったら、フラワーを辞退しなさい」

「っ……!」

 わたしは迷った。
 バラされる方と、学園を退学される方を。

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