聖花学園~花よ咲き誇れ~
 ガチャ

 とドアを開くと、ポットを持った寿先輩がいた。


「こんばんは。疲れているんじゃないかと思いまして、ハーブティーを入れたんですけど……いかがですか?」

 そう言ってハーブティーが入っているであろうポットを軽く持ち上げた。


「あ、わざわざありがとうございます。じゃあ頂きます。どうぞ、入ってください」

 わたしは快く寿先輩を招きいれた。


 寿先輩はきつい事もたまに言うけど、基本的には紳士だ。

 こんな風に気を使ってくれるし。






 寿先輩は自分で持ってきたカップにハーブティーを淹れていて、わたしは自分のカップに淹れてもらった。


「わぁ、いい香りですね」

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