聖花学園~花よ咲き誇れ~
「食べちゃいたいくらい……可愛かったよ…」

 和の言葉に、先ほどの小都子さんが脳裏に蘇る。


 食べてしまいたいくらい、可愛かった……。


 自分だけの物に、したくなった……。



 はっとする。

 私は今何を考えていた!?


 やっぱり、私は小都子さんのことが……。


「僕、譲らないから……流依にも、先輩方にも……寿にも……」


 和はそう言い残して自分の部屋に帰っていった。




< 154 / 380 >

この作品をシェア

pagetop