聖花学園~花よ咲き誇れ~
「ってかね、逆にコレが隠れ蓑にもなってるのよ。ちょっとくらい男っぽい行動しても、『同人誌のネタを提供してくれてるんだー』ってことになるから」

「あぁ~」


 ちょっと納得。

 そこまで単純かなー? と思わないでもないけれど、妄想にひた走っている女子は都合の良いように解釈する傾向がある。



 でも本当にそんなんでいいの!?

 ……いや、良いんだろうな。


 わたしの常識は通用しないってことを思い出せ!


 わたしはひたすら自分自身に言い聞かせた。





 そんな感じで時は過ぎていく。


 いつの間にか時計の針は六時を指しており、由宇花さんが「あー!」と声を上げた。



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