聖花学園~花よ咲き誇れ~

遊園地 午前中

「やっぱり最初はジェットコースターでしょう!」

 と力説する由宇花さんに逆らう人はいなかった。

 でも……。



「僕は……やめておく……」

「私も止めておきます」


 和子先輩と寿先輩がそう申し出た。


「わかったわ、じゃあその辺で時間潰してて」

 由宇花さんは特に突っ込まずにそう言い、他の皆も特に何も言わなかった。



 二人とも、絶叫モノが苦手なのかな?



 思い当たることといえばそんな理由。

 わたしも特に何も言わず、二人をおいてジェットコースターの列にならびに行った。



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