聖花学園~花よ咲き誇れ~
 険悪な雰囲気が一気に一触即発の状態になる。


 ダメ、止めないと!


 わたしが出て行ってどうにかなるかは分からないけど、このままにはしておけない。




 角から出て彼女達の元へ行こうとしたとき、誰かに腕を掴まれて引き戻された。


「行くな小都子。お前が出て行っても火に油を注ぐだけだぜ?」


 見ると、それは優姫先輩だった。


「でも、あのままにはしておけません!」

 だって、下手をしたら殴り合いにでもなりそうな雰囲気だから……。



 でも、優姫先輩は焦るわたしにニッと笑って言った。



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