聖花学園~花よ咲き誇れ~
 今度は流依が言葉に詰まる。

 いたたまれなさそうに斜め下へ顔を背けた。



「だから……仲直り、して。……不本意、だけど……」

 最後の方をムスッとした表情で和子先輩が言う。



 そしてまた優姫先輩に戻る。

「そう! めちゃくちゃ不本意だけど、フラワーである限りその義務は果たさなきゃねぇからな」


 そこで一度言葉を切った優姫先輩は、ジロリと流依を見た。


「仕方ねぇから二人っきりにしてやる。だからちゃんと謝って仲直りしろ!」

 そう言い切った優姫先輩は、少し怒り気味に隣の部屋へと向かう。

 それに他の皆も続いた。



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