聖花学園~花よ咲き誇れ~



『誕生日おめでとう、小都子』



 そこには、男の礼服をビシッと着込んだ皆の姿。

 思わず見惚れてしまうほど皆格好良い。


 そんな皆が、わたしを出迎え中へと誘(いざな)った。


 翔子先輩がわたしの手を取り、テーブルへと連れて行く。


「小都子、夜は家族で過ごすからさ。この朝の一時をプレゼントしようと思うんだ」

 イスを引いてわたしを座らせながら翔子先輩は説明した。



 すぐ後に寿先輩が紅茶を淹れに近付いてきた。




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