聖花学園～花よ咲き誇れ～

「え？　あ、はい。何か、そうらしいです……」

　ぎこちなくもわたしは和子先輩の質問に答えた。


「『そうらしい？』おい小都子、らしいってなんだ。お前自分の事だろう？」

　わたしの微妙な答えに不満を持ったのか、流依が突っかかってきた。


「だっ！　だって、突然言われてまだちゃんと実感湧かないし……。それにお母さん達は本当に結婚するかどうかは本人達の意思次第だって言ってたし！」

「何を！？　それじゃあお前は少なくとも今は俺との将来を考える事は出来ないって事か！？」

　わたしの言葉が相当ショックだったのか、流依は珍しく声を荒げている。


「将来をって、それ以前にわたし流依が好きだ何て一言も言って無いわ！」

　つられて、わたしの声も荒くなる。