SAKURA
『えとね…、じゃあ…あずちゃん…。
あずちゃんが良いです!』
姉は嬉しそうな顔をして、母に告げた。
『あず…?』
『はい!』
姉はニッコリと笑った。
『“ゆず”が“ゆずき”だから、この子は“あずき”です!
ゆずと一緒です!』
姉は、そう言うと私の頭を撫でた。
『そうね、この子の名前は“あずき”にしましょうか…。』
母は姉の頭を撫でていた。
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