夢にで荘
気が付いた時には、その男の前に仁王立ちになっており、平手打ちしていた。




「お前みたいな不細工に健ちゃんは勿体ないんだよ、バーカ」




イケメンを罵倒した自分を冷静に見つめる時間も無く私は健ちゃんをその場から引っ張ってきた。




「由愛、ありがとね」




歩きながら健ちゃんの震えた声が聞こえてきた。




涙を堪えていたのかもしれない。




その姿を見て怒りは悲しみに変わった。
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