桃びる
第二章

空に浮かぶ雲の夢


目を開けると、
自習室にいて

手を伸ばすと、
熱を握って火照った
手は空き缶に当たり

それを掴めば

水滴が冷たく、その
心地よい感触にまた、

夢の世界へと少し、
引き込まれそうに…



ドスン!


その瞬間…
自習室に響き渡るほど、
大きな、音が、した。

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