‡姫は王子に逢いたくて…‡



わたしは仕方なく

妹尾日向の前に着席する。



どうやら出席番号順を組み替えたらしい席らしく

ヒロはわたしの斜め後ろ
...つまり妹尾日向の横の席だった。



「な?だから言っただろ?ヨロシクって!」



コイツ...
どん底に落としてやりたい!


わたしは椅子に座って
じっとした。



キス魔の声は聞こえないふり。



「でも、よかったね〜夢恵!ひとりでも、すでに友達ゲットーっ!!高校生活楽しくなりそう♪」



ヒロはなぜだかウッキウキだ。



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