遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
「私は…あの時のまま…あなたが好きなのよ。まさかこのたった二年でこんな事になるとは思ってなかった」
「何言ってんだ。俺とお前はもうとっくに終わってんだろが。勘違いも大概にしてくれ」
「私はまだ…終わってない。あの時、別れる事を納得した覚えはないもの」
「しつこい女だな……別れた覚えがあってもなくても、俺はもうお前の事なんざ何とも思ってねぇんだ。諦めてくれとしか言いようがない」
「……………そんな」
美月…わかって欲しい。
俺が今大切にしたいのは…。
結衣だけなんだ。