ヤンキーは元シンデレラ。
第二章。


俺たちのチームに仲間が一人増えた。

名前は『秋野川夕美』。

今まで俺が見てきたヤンキーとは全く人格の違うヤンキーだった。
















―今日もいつものようにたまり場にたまっていた



「瀧―ッ」



俺がたまり場に行くとまず一番初めに出てくる変な奴は―…



『青夢』


こいつは女のように


俺に抱きついてくる。



だから俺は



「きもいって」


って言いながら突き飛ばす。

それは毎日の習慣っぽいことになっていて


「瀧さ―んッ」


と言って連れが集まってくる。




こんなに気つかわれると俺でもちょっとオドオドしちまう。



頭だからといって気をつかうのなら、やめてほしい。







「あれ、今日は薪とか来てねえの?」


薪『とか』っていうのは夕美のことも入ってる


「あっれ―?たっきぃ♪何気にしてんのぉ?」


青夢が言う。


「やめてくんね?そういう喋り方。」


「薪の真似やし」


「男がいうときめぇよ」



俺は適当に机の上に座った。


「てゆーか本間に薪らどこ行ったん?」


「俺がそれを訊いてたんだって!」



「あ、そう?」




こんな変な奴でおちゃけた奴だけど意外と俺はこいつが好きだな。

友達としてな?


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