ヤンキーは元シンデレラ。
第四章。


俺は気づいたら寝てた




カツン―ッ


カツン―ッ




ヒールの音?


こんな田舎の学校にヒールで学校内を出入りしてるって言ったら―



『ドール系レディース』

薪チャンの登場かな?


でも何で―……







だんだん足音が近づいてくる







カツン―……





丁度俺の目の前で足音が止まった





俺は






咄嗟に寝てるフリした




別にしなきゃいけなかったからとかじゃなくて…
反射的に(笑)



「あ―ぁ。こんなとこに寝ちゃってさぁ」



この声はやっぱり

薪だ



「襲われちゃうよ?」


え――?



薪――?





薪が俺のメッシュの髪をとくように触れた




そして薪が俺を跨いで…








唇が触れた――?







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