家族姫





あたしは男がでていってからそう呟いた。





そうだ。澪に電話。







携帯を取りだして電話をした。




『もしもし?』



「澪?!」



『祐未!!あんたどこにいんの?』



「誘拐されたかも?」



『誘拐?!!
あ。警察に電話するね?』


「あ。うん。」



『で、場所は?』



「分からない。とにかく電話通信しっぱなしにしとくから。」



『わかった!』





そう行って澪は喋らなくなった。





雅人とか智の話し声も聞こえた。
< 88 / 117 >

この作品をシェア

pagetop