家族姫



「あと。なんであたしを誘拐したわけ?」




「誘拐?そんなんしてないよ〜笑」





はぁぁぁ?





「これは立派な誘拐です。」



「僕は祐未ちゃんを家に招待してあげたのさぁ。」





意味分かんない・・・。





「そしたら帰っていいよね?
縄外してくれる??」




「それはできねぇよ・・・・」




男は呟くように言った。




「はぁ?意味分からん。」



「だって祐未は目を離したらすぐどっか行っちゃう。

それに違う男といる。
夕方の奴誰だよ・・・。
俺は祐未一筋なんだぜ。」



「彼氏でもないのにそんなこと言うなよ。」




「僕は祐未の彼氏だ!!!!」





男は叫んだ。






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