運命の繋がり

「Еの75か」


「えっ!?」


男の人がぼそっ、と言った




この人なんて言った!?



「見た目よりあるんだな」



すると胸と背中にあった腕が離れた


男の人は私の手を引っ張って立ち上がらせる



「おい、意識あんのか?」



男の人の顔が近づいてきた


その瞬間─



バッチーン



「っ…」



私は男の人の頬を思い切り叩いた



最低!!何この人!



人のむむ…


胸触るなんて…



「変態っー!!」



「は?」



男の人は眉をピクッとさせ私を見た



私は男の人を睨み


ジンジンする手を抑えた



「最低な人ですね!!勝手に人のむむ…胸触って……しかも」


私は恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤になった


「あー、Еのな」


「言わないでください!!」



咄嗟に男の人の口を抑えた



私は肩を上下に揺らし息を整えた



信じらんない!こんな人が世の中にいるなんて……!



「つーかさぁ、俺があんたを庇わなきゃどうなってたかわかってんの?」


男の人が私の手首を掴み言った



「え…?」



庇わなきゃ…って?


私はキョトンとし男の人を見る



「こっちは普通に歩いてたら後ろからすごい足音がして振り向いたらいきなり女が突っ込んできたんだからな」



男の人ははぁ、とわざとらしく大きくため息をし私を見下ろしてきた



う゛っ……


 
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