世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】

「いけたらそれが一番楽だとは思うんだけど。まだしっかり考えてないんだ。
――ごめん、俺そろそろ行くわ。先生待ってるだろうし。
国語科の準備室だよね?」

そうだよーと頷く彼女に軽く手を振って、俺は鞄を持って教室を出た。


準備室へと続く廊下を歩いていると、野球部の元気の良い声が風に乗って聞こえてきて。
なんとなく、いいなと思った。


それはきっと、当たり前すぎて、幸せな普通の、風景だったからだ。


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